10年後、20年後、何を職業にしていたら、幸せだと思いますか?

こんにちはyukiです。就活ブログ第2弾です。
先週は雪ダルマを載せましたが、ちなみに、いつも雪ダルマを作っているわけではありません。

先週、大人になるって?というブログを書いて、「10年後、20年後、何を職業にしていたら、幸せだと思いますか?」という質問をしたので、今回はなぜ10年後、20年後なのか、を書こうと思います。
今回書くのは、エンジニアとして何かスキルを身につけたいと思っている方向けのお話です。

皆さん、「石の上にも三年」って言葉、聞いたことありますよね?
では、「1万時間の法則」は聞いたことありますか?

1万時間は、0から始めてプロとして認められるサービスができる状態になるまでの時間と言われています。
では1万時間とりあえずやってみたらいいかというとそうでもないようで、それなりの目的がないとフィードバックがもらえないので、うまく行きません。

そして、1万時間は相当長い時間です。
では、どのくらい長いかを計算してみましょう。

あなたが会社で働くとして、365日のうち、104日は土日でお休みです。
祝日まで入れると日本の休日は全部で119日と言われています。
それに年末年始やらお盆の時期やらでお休みになることも入れて、まぁ、年間125日お休みとしましょう。

365日-125日=240日

この240日に1日8時間、それだけのために働くとして、

240日×8時間=1920時間

なんと1年では1920時間しか使えないのです。では石の上にも3年だと?

1920時間×3年=5760時間

3年でもまだまだ1万時間には行きません。半分ちょっとくらいです。
では、1万時間って何年なのよ?と思いますよね。

1万時間÷1920時間=5.20

つまり、みっちり8時間仕事したとしても5.2年かかるということです。
実際には、会議やら別の仕事やら入ったりして、それだけにみっちりはできませんから、大体6年はかかると思っていいでしょう。

今度は、まわりにいるロボットの競技会に出ている人たちを見てください。
彼らは競技で勝つために、寝食を忘れてロボット開発に打ち込んでいます。
大学の4年間、人によっては修士まで入れて6年間。
1日8時間と言わず、放課後も夏休みも土日もずっとやっていますね。

そうです。
学生のころは8時間なんてしばりもなく、好きなことを好きなだけできる時間があるので、3年だ5年だとは言いません。
でもそれなりに時間はかかってます。

だから、大学をぼんやりと過ごした人と大きな差がついて当たり前です。
彼らは好きなことをして、1万時間を技術習得にささげてきているのですでに技術的にはセミプロなのです。

人によっては子供のころからずっとロボットに自分の活動時間をささげている人もいるでしょう。
そういう人たちは卒業するころには魔法使い並みにできる人になっています。

つまり、あなたが、学校を出て初めて携わる職業で、0からはじめて1万時間で何かしら専門技術を身につけたいのであれば、その何かに該当する会社へ就職するのが一番効率のよい時間の使い方ですよね。
何せ、1日8時間も使わせてもらえるのです。
そして、就職して3年やっていたとしてもプロとはいえない時間数と言う状況も認識すべきです。

私もアールティを2005年に起業して、ずっとロボットの人たちを見ていますが、大体ホビーの人は2-3年でやめてしまう人が多いです。
人間特有の飽きるということなので、仕方がないことではあるのですが、好きなことでも3年もたないのは人間の特性です。

逆を言うと、「3年もたないということ」は、「プロになるのは大変」ということを意味します。
ですから、3年もやれるということは、ある意味才能です。

もし、自分が好きじゃないけどこの仕事続けているよ、とか、習慣になっているよと言う人がいたとしたら、好きなことでもない仕事に1万時間ささげられる人は、自分が好きかどうか以前に、それに向いている、才能があるということです。

今、持っている自分の才能を見回してみてください。
今まで3年以上、毎日続けてきたことはなんですか?
周りの人から、向いているよと言われたことは何ですか?
1万時間以上使ったよといえるものがありますか?

そして、10年後、20年後、それを活かした職業はなんですか?

それで、私は相談を受けたときに、「10年後、20年後、何を職業にしていたら、幸せだと思いますか?」と聞いています。

もう一つ言える事は、「幸せ」の定義を自分ですることです。
他人と同じだから幸せ、ではありません。
最近の学生さん見ていると、なんでみんな同じであろうとするのか理解に苦しみます。

未来とは予測することではなくて、自分の手で作り上げていくものです。
他人にとっての幸せでも、自分にとっては幸せではない可能性は非常に高いです。

だから、自分にとっての「幸せ」が何かをわからないと、1万時間の行き先は羅針盤を失った船のように迷走します。
地図もカーナビもなしで目的地もわからず、遠い知らない土地へ車を運転していくようなものです。

あなたは何をしていたら「幸せ」ですか?
10年後、20年後、何になっていたいですか?

この「自分の未来を作っていく」という意思の力がないと1万時間費やしても、いいことはありません。
器用貧乏になってしまいます。

それから、わからないからといって、悩まなくてもいいです。
これ、答えられない人はけっこう多いです。

答えられない人には、
「10年後、20年後に、これだけはしていたくないという職業はなんですか?」
と聞いてあげることにしています。
したいことはわからないけど、したくないことはわかる人は多いので、そこから推測するしかないからです。

ちなみに、「何を職業に」というのは、就職ですから、職に就くことであって、就社(会社に入ること)ではありません。
あくまでも職業です。
会社が変わっても、職業は変わらないと考えてください。
だって、プロとしてのスキルを身につけるために1万時間をささげないといけないのですから。

キーワードでもいいですから、一生懸命考えてみてください。
数学苦手だからとか言い訳する必要も、自分にうそをつく必要もありません。
そして、それが説明できるようになってみてください。

そうすると回りもアドバイスしやすいです。
きっとそれがあなたを幸せな職業へ導いてくれると思いますよ。

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