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<概要>
超簡単!無線マイコンTWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)は「簡単にすぐに使用できる無線モジュール」をコンセプトに開発されました。
TWE-Liteを2.54mmピッチ28ピン(600mil)DIP型ICの形状にし、専用ソフトウエアを搭載したものです。
<特徴>
TWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)は32ビットマイコンを内蔵し、外部に制御用のマイコンを必要とせず、デジタル、アナログ、シリアルの無線通信を行う事ができる無線マイコンです。
プログラム開発ゼロですぐに使用できるTWE-ZEROアプリケーションソフトウエアが予めインストールされており、煩わしい作業無しで簡単にすぐにお使いいただけます。
また、TWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)は汎用32ビットマイコンとして自由にプログラムを作成して使用することも可能です。
もちろん無線機能も使用できます。ソフトウエア開発には簡単にインストールでき、すぐに開発環境構築可能な
ソフトウエア開発環境(SDK)を無償でご使用いただけます。
標準で内蔵されているソフトウエアのソースコードもご提供しています。
超簡単!その1
標準の2.54mmピッチDIP型ICと同様の形状をしていますので、初めてでも馴染みやすく迷わず使用できます。そして、標準のICソケットやユニバーサル基板、ブレッドボードにピッチ変換基板なしで直接搭載でき工作が簡単です。
超簡単!その2
使用開始前にパソコンに接続して行う、ソフトウエアのインストールや初期値設定等の煩雑な操作を一切必要とせず、周辺電子回路の配線のみですぐに使用することができます。
外部に制御用のマイコンやPICを必要とせず、自立して動作するので設定が簡単です。
超簡単!その3
無線接続方式は標準規格IEEE802.15.4に準拠したポイントツーポイント通信と一段(ワンホップ)の中継機能をサポートしました。単純なネットワーク構成で動作が簡単です。
※ZigBeeプロトコルスタックは使用しておりません。
通信距離を延ばすための注意点
アンテナは無線通信をする際に電波を送受信する重要な部分ですので以下をご理解の上、より良い状態でお使いください。
- アンテナをまっすぐに伸ばして垂直に立てた状態でお使い下さい。
- アンテナ間に障害物がなく、アンテナの位置が十分に高い場合(※1)に最も通信距離が長くなります。
- アンテナの周囲に金属物体があると性能が低下します。
- アンテナ軸周囲の感度が高く、真上と真下は感度がほとんどありません。
※1 端末間が1kmでの通信の場合は約3mの高さが必要です。
通信距離測定
動作電圧
入力電圧は2.3V〜3.6Vです。定格内の電圧で使用してください。VCC(電源のプラス側)とGND(電源のマイナス側)の向きに注意してください。
使用上の注意点
アンテナはセットで認証取得していますので、マッチ棒アンテナ以外は使用しないでください。
マッチ棒アンテナの長さを変更しないでください。
マッチ棒アンテナの付け根にストレスをかけて何度も曲げ伸ばしすると折れる原因になります。
電源入力に3.6V以上の電圧をかけると故障の原因になります。
VCC(電源のプラス側)とGND(電源のマイナス側)の向きを逆に接続すると故障の原因になります。
まずは動かしてみましょう!(使用方法:初級編)
入出力信号
TWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)は以下の通り豊富な入出力端子を備えています。
信号名 |
機能 |
説明 |
DI1、DI2、DI3、DI4 |
デジタル入力 |
|
AI1、AI2、AI3、AI4 |
アナログ入力 |
|
DO1、DO2、DO3、DO4 |
デジタル出力 |
|
PWM1、PWM2、PWM3、PWM4 |
PWM出力 |
|
TX、RX |
UARTシリアル |
UART |
SCL、SDA |
I2Cシリアル |
I2C |
RST |
リセット入力 |
|
M1、M2、M3 |
モード選択 |
設定用 |
BPS |
UART速度選択 |
設定用 |
電源投入時は全ての出力がHighになっています。入力はLow(GND)でオンになります。
基本動作
図に示した通りに親機と子機の間で各信号を双方向で無線通信します。
この信号の流れが全てですのでまず初めに理解してください。無線で送受信できる信号の種類はデジタル信号4個、アナログ信号4個、シリアル信号1個です。
初期状態では単純化のため1ペアもしくは1グループ間の通信のみ行えますが、設定により複数のペアやグループに分けて通信することも可能です。
周波数チャンネルの設定、アプリケーションIDの設定を参照して下さい。
デジタル信号の無線通信(DI → DO)
親機と子機の間でデジタル信号の双方向通信ができます。
例えば親機のデジタル入力1(DI1)に入力された信号は子機のデジタル出力1(DO1)に出力されます。子機のデジタル入力1(DI1)に入力された信号は親機のデジタル出力1(DO1)に出力されます。同様にDI2はDO2、DI3はDO3、DI4はDO4に信号を届けます。
アナログ信号の無線通信(AI → PWM)
親機と子機の間でアナログ信号の双方向通信ができます。例えば親機のアナログ入力1(AI1)に入力された信号は子機のPWM出力1(PWM1)に出力されます。
子機のアナログ入力1(AI1)に入力された信号は親機のPWM出力1(PWM1)に出力されます。同様にA2はPWM2、A3はPWM3、A4はPWM4に信号を届けます。 PWMとはデジタルパルスの幅を変化させる事で電圧を変化させる方式です。パルス幅を広くすると電圧が高くなり、パルス幅を狭くすると電圧が低くなります。
PWMの初期値の周波数は1kHzですが
設定変更(インタラクティブ)モードで変更可能です。
シリアル信号の無線通信(TX → RX)
親機と子機の間で双方向のシリアル通信ができます。UARTシリアル信号(TX、RX)により通信します。
接続方法や通信方法は
上級編を参照して下さい。
1対多の通信
親機と子機の間の1対1通信の内容は他の端末でも同一内容を送受する事が可能です。
つまり、親機の信号を複数の子機で同時に受信できます。よって、複数の端末で使用する信号を振り分けて使用する事により、それぞれの子機と個々に通信するように振る舞わせることができます。
例えば図に示す通り、1個の親機が4個の子機と通信する事も可能です。この場合も基本動作は同じで、全ての子機は親機からの同一な信号を受信しており必要な信号だけを使用しているだけです。
よって、子機同士の通信はできませんし、親機からのシリアルの通信は全ての子機に同一内容が届きます。同様に親機を複数にしたり、使用する信号を分割して使用したりする事もできます。 いずれの場合も基本動作が変化しているわけではありません。
注:アナログ信号を送る際に未使用のアナログ入力(AI)端子は全てVCC(電源の+側)に接続してください。例えば、下図の子機1で使用しているのはAI1のみですので、AI2、AI3、AI4はVCC(電源の+側)に接続してください。
中継機
中継機は親機と子機の間に入れ通信距離を延長するための無線端末です。
中継機は親からの信号をそのまま子機に伝え、子機の信号をそのまま親機に伝えます。中継器を複数入れても動作しますが、中継は1段(1ホップ)です。多数の中継器を設置すると複製パケットが乱造されますので注意して下さい。
中継機から来たパケットを中継機が受けた場合は送信せずに消去します。
※TWE-Lite DIP (トワイライト・ディップ)標準アプリはネットワークを単純化するため中継を1段(1ホップ)に制限しています。ToCoNetはマルチホップやツリーネットワークにも対応しています。
端子配置
TWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)は28ピン600milのDIP形状をしています。
端子番号の振り方も通常のDIPタイプのICと同じです。半円の切り欠きマークを左向きにして上から見た時に左下が1番端子で半時計回りに数えます。右下が14番端子で右上が15番端子、左上が28番端子です。
機能 |
信号名 |
シルク |
ピン |
 |
ピン |
シルク |
信号名 |
機能 |
電源グランド |
GND |
GND |
1 |
28 |
VCC |
VCC |
電源(2.3〜3.6V) |
I2Cクロック |
SCL |
14 |
2 |
27 |
3 |
M3 |
モード設定ビット3 |
UART受信 |
RX |
7 |
3 |
26 |
2 |
M2 |
モード設定ビット2 |
PWM出力1 |
PWM1 |
5 |
4 |
25 |
1 |
AI4 |
アナログ入力4 |
デジタル出力1 |
DO1 |
18 |
5 |
24 |
A2 |
AI3 |
アナログ入力3 |
PWM出力2 |
PWM2 |
C |
6 |
23 |
0 |
AI2 |
アナログ入力2 |
PWM出力3 |
PWM3 |
I |
7 |
22 |
A1 |
AI1 |
アナログ入力1 |
デジタル出力2 |
DO2 |
19 |
8 |
21 |
R |
RST |
リセット入力 |
デジタル出力3 |
DO3 |
4 |
9 |
20 |
17 |
BPS |
UART速度設定 |
UART送信 |
TX |
6 |
10 |
19 |
15 |
SDA |
I2Cデータ |
PWM出力4 |
PWM4 |
8 |
11 |
18 |
16 |
DI4 |
デジタル出力4 |
デジタル出力4 |
DO4 |
9 |
12 |
17 |
11 |
DI3 |
デジタル入力3 |
モード設定ビット1 |
M1 |
10 |
13 |
16 |
13 |
DI2 |
デジタル入力2 |
電源グランド |
GND |
GND |
14 |
15 |
12 |
DI1 |
デジタル入力1 |
親機、子機、中継機の設定(M1、M2、M3)
TWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)の基本動作は親機と子機との間の無線通信です。よって、それぞれの端末をどちらかに設定する必要があります。この設定をM1、M2、M3(モード設定ビット)の組み合わせで行います。
「G」を選択する場合は各信号をGND(電源のマイナス側)に接続します。「O」を選択する場合は配線をしません。
親機と子機の間に中継機を入れて通信距離を延長する事もできます。この場合は設定で中継機を選択します。中継は1段(1ホップ)です。M2(モード設定ビット)をGND(電源のマイナス側)に接続します。
何も設定をしない場合の初期値(デフォルト)は「子機:連続モード」です。
M3 |
M2 |
M1 |
モード名 |
機能 |
O |
O |
O |
子機:連続 |
常に受信状態になっています。入力の変化時に送信します。応答は速いですが、電池寿命が短くなります。 |
O |
O |
G |
親機:連続 |
常に受信状態になっています。入力の変化時に送信します。応答は速いですが、電池寿命が短くなります。 |
O |
G |
O |
中継機:連続 |
常に通信状態になっています。応答は速いですが、電池寿命が短くなります。 |
O |
G |
G |
子機:連続0.03秒 |
常に受信状態になっています。0.03秒毎に入力の値を繰り返し送信します。応答は速いですが、電池寿命が短くなります。親機から子機への通信は遅くなります。 |
G |
O |
O |
子機:間欠1秒 |
節電モードに入り、1秒毎に通信状態になります。連続モードより電池寿命が長くなりますが、応答に最大1秒かかります。 |
G |
O |
G |
未使用 |
|
G |
G |
O |
未使用 |
|
G |
G |
G |
子機:間欠10秒 |
節電モードに入り、10秒毎に通信状態になります。電池寿命が最も長くなりますが、応答に最大10秒かかります。 |
節電モードの休止中は無線部の電源を切っていますので、送受信ができません。内蔵タイマーで周期的に無線部をオンにします。
子機:連続モード使用時は未使用のアナログ入力(AI)端子を全てVCC(電源の+側)に接続してください。
親機:連続モード使用時は未使用のアナログ入力(AI)端子を全てVCC(電源の+側)に接続してください。
UARTシリアル通信のボーレート設定(BPS)
TWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)は外部のマイコン等とUART通信を行えます。
その際のボーレート(通信速度)を選択できます。「G」を選択する場合はBPS信号をGND(電源のマイナス側)に接続します。「O」を選択する場合は配線をしません。設定をしない場合の初期値(デフォルト)は「115200 bps」です。38400 bpsを選択する場合はBPS信号をGND(電源のマイナス側)に接続します。
BPS |
機能 |
O |
シリアル通信:115200 bps |
G |
シリアル通信:38400 bps |
※38400bps以外に設定する場合は
設定変更(インタラクティブ)モードを使用して下さい。
使用方法
初級遍(まずは動かしてみましょう!)
中級編(親機、子機、中継機の選択)
上級編(パソコンとの接続、詳細設定、シリアル通信)
応用編(プログラミング)
裏技編
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